「けんか売ってる?」
朝、邪魔くさい頼みをしつこく言ってくるから、「はいはい」って言って家を出た。
いつもは玄関まで見送りに出るけど、最近腰が痛いと動かない日がある。
なので、鍵をかけて出て、歩きながら頼まれた電話連絡をして、駅に着いたら、母から着信。
「頼んだことしてくれた?」
「したよ」
「そうか、で、いつの間に出て行ったの?」
「ん?」
「気がついたらいないから、びっくりした」
「あ、そう?」
「なに?ケンカ売ってるの?」
「、、は?」
なんか、私の中の限界が見えた気がした瞬間でした。